運営者情報と「INORI+」の想い

inori0713

ご挨拶と「INORI+」に込めた思い

こんにちは。「INORI+(イノリプラス)」を運営している、いのり と申します。
このブログは、現代の暮らしに寄り添う小さな仏壇や、身近な祈りのかたちについて、自分の経験をもとに発信している情報ブログです。

わたしがこのブログをはじめたのは、ある日突然訪れた「喪失」がきっかけでした。
大切な家族との別れを経験したとき、それまで意識したことのなかった“供養”や“祈ること”について、初めて真剣に考えるようになったのです。
けれども、いざ自分の暮らしに仏壇を迎えようと思ったとき、気がついたのは「今の住まいには、置ける場所がない」「昔ながらの仏壇は、どうしても自分の暮らしに合わない」という現実でした。

都心のマンション。限られた間取り。
仏間も床の間もなく、リビングの一角で暮らしが完結するようなコンパクトな空間。
それでも、大切な人を静かに思い出せる「場所」をどうにかしてつくりたい。
その思いから、小さな仏壇や現代の供養のかたちを探しはじめました。


小さな仏壇との出会いが、わたしの暮らしを変えた

最初は「仏壇」と聞くと、どこか仰々しくて、格式ばったイメージしかありませんでした。
漆塗りや金箔に囲まれた重厚な佇まい。祖父母の家の仏間にあったような、あの“伝統の空気”に、自分の日常は重ねられなかったのです。

でもある日、偶然ネットで目にしたのが「現代仏壇」というワードでした。
調べていくうちに、小さくてシンプル、家具のようにナチュラルなデザインの仏壇があることを知ります。
まるでインテリアの一部のように、リビングや寝室にも自然に溶け込み、「こういう形なら、自分の暮らしにも合うかもしれない」と思いました。

実際にお迎えしたのは、木のぬくもりを感じられる、小さな仏壇。
扉を閉じるとシンプルな箱のようで、オープンにしているときは、静かな祈りの空間に早変わりします。
季節の花を飾ったり、お香を焚いたり。気がつけば、仏壇の前に座る時間が、自分の気持ちを整える大切なひとときになっていました。

朝、出かける前に一礼する。
夜、眠る前に静かに手を合わせる。
そんな日々のなかに、「心のよりどころ」があることの安心感は、想像以上でした。
そしてふと気づいたのです。祈ることは、亡くなった人のためだけではなく、自分自身のためでもあるのだと。


「祈りはもっと自由でいい」その想いを、届けたくて

このブログ「INORI+」という名前には、「祈りに、いまの暮らしをプラスする」「自分らしさをプラスする」という意味を込めました。
仏壇や供養というと、「こうしなければならない」「昔からの形式を守らなければいけない」といった固定観念がつきまといがちです。
けれども、本当に大切なのは、その人を想う気持ちを、無理なく、自然に持ち続けられることだと思うのです。

決まった形式に縛られず、今のライフスタイルや価値観に合わせて、もっと柔軟に祈りの時間を持てたら──
その気づきから、「もっと多くの人に、現代の祈りのかたちを伝えたい」と思い、ブログを始めました。

このブログでは、小さな仏壇の選び方、置き場所の工夫、季節の飾り方、祈りを習慣にするヒントなどを、わたし自身の体験をもとにわかりやすく紹介しています。
また、供養のことや、死生観、心のケアについても、専門家の意見や記事から学びながら、ゆっくり発信していきたいと考えています。

仏壇に興味があるけれど、どこから始めればいいかわからない。
親を見送ったあと、何をどう供養すればよいか悩んでいる。
忙しい毎日だけど、大切な人を思い出す時間を持ちたい。
そんな思いを抱えている方にとって、この場所が「やさしい入口」になれたら嬉しいです。


最後に 〜暮らしの中に、わたしらしい祈りの時間を〜

現代はとても忙しくて、情報も多く、目まぐるしく変化する毎日。
けれど、そんななかでもほんの少しだけ立ち止まって、心を整える時間があると、生活のリズムがやわらかくなっていく気がします。

小さな仏壇は、ただの「供養の道具」ではなく、自分の内面と向き合うための静かな場所でもあります。
誰かのために祈る時間が、自分の心の癒しにもつながる。
それを実感するようになってから、わたしは「祈ること」に対するイメージが大きく変わりました。

「仏壇って、もっと自由でいい。」
この言葉は、わたし自身の実感であり、これからも発信し続けたいメッセージです。

どうかこのブログが、「自分らしい祈りのかたち」を探しているあなたにとって、静かに背中を押す存在になりますように。
これからも「INORI+」を、どうぞよろしくお願いいたします。

2025年7月 「INORI+」管理人 いのり

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